ハーフビルドって何?
“建て主自らが自分でできるところを自分でつくる家づくり手法ことです。
まさに自分自身で建築することをセルフビルドと言いますが、すべて自分で作るのは大変な労力と知識が必要ですし、場合によっては資格がいります。
そこで半分自分でつくるのがハーフビルドです。
基礎・躯体・屋根・外壁・外部建具などをプロに任せ、内部の仕上げやデザインなどを自分の思うように、自分のペースで工事をして行く方法です。
天然木や漆喰をふんだんに使ったり、オークションで仕入れた資材や古材などを使ったり、自分でつくるのですから自由自在です。
ウッドデッキや玄関回りは後から住みながら作り上げていくことも可能ですし、メンテナンスも自分でできるわけですから常に進化していく家となることで、家が消耗品ではなく資産となる訳です。
家族や友人、パートナーと協力して作ることで絆が深まったり、苦労して作り上げた達成感が味わえたりするのも醍醐味ですし、なにせ居住空間をつくり上げるのですから、自分でデザインして作り上げたその愛着のある空間で生活できるのが魅力と言えるでしょう。”
ハーフビルドでも断熱性能は確保できるの?
“出来ます。
断熱性能は設計段階でどの部分にどの程度の断熱材を採用するか検討することから始めます。
設計は建築士に任せることをお勧めします。国土交通省が建築物省エネ法に従って建築士は設計する建物について、省エネ性能を計算し、省エネ基準に適合しているかについて評価を行います。
せっかくハーフビルドで建て主が建築に参加するのですから、断熱材についてもいろいろ調べて気に入ったもの、予算にあったものを使うようにお願いすることも良いでしょう。
設計段階で断熱性能が確保できたら、その通り丁寧に施工することが重要になります。
ハーフビルドでは断熱材入れを自分ですることで、間違えなくキッチリと隙間なく確認しながら行えます。
人任せにしたら少し心配ですよね。ですから断熱性能はバッチリ確保できます。”
地震に強い家もできるの?
“出来ます。
地震に対する強さは耐震性能と言い、耐震等級で強さを表します。
ハーフビルドの場合、設計もプロに任せることをお勧めします。ご自分が建築士ならば良いですが、通常規模の木造の家でしたら2級建築士以上の資格がいります。
耐震等級は建築基準法に従い設計をすれば等級1、その1.25倍の強度を持たせれば等級2、1.5倍ならば等級3となります。設計を依頼するときにどの等級にしたいかリクエストしましょう。
等級をあげれば予算も必要になりますがやはり地震に強い家が欲しいですよね。
ハーフビルドの場合、構造体の施工はプロに任せることになります。図面通り出来上がっているか自分でチェックすれば安心ですが構造を熟知していないと難しいですよね。建てる場所を管轄する行政によっては中間検査と称して構造検査をしてチェックしてくれますので安心です。”
素人でもほんとにできるの?
“出来ます。
ハーフビルドは構造や雨仕舞に関係のない内部の仕上げを自分でDIYするのが主な施工範囲ですから、失敗しても見栄が悪くなることがあっても、生活上は問題ないのです。
失敗したところはむしろ個性的な味になり、思い出となります。
私たちはハーフビルドに挑戦する人をセルフビルダーと呼んでいます。
今まで多くのセルフビルダーを支援させて頂きましたが、多くの方は初めは工具も使ったことがないような素人でした。
モノづくりが好きで、やる気と根気さえあればなんとかなるものです。
やり方がわからなければ、YouTubeで調べられますし、現場で職人さんや大工さんに聞けば、喜んで教えてくれます。
我々はそれを支援するのを仕事としておりますのでご安心ください。
また、電動工具が進化していますので安全に使いやすく、力のない女性でも木材を切ったり釘やねじを打つことが簡単にできるようにになっています。
電動工具は最初に使い方のレクチャーを受ければ頼もしい必須アイテムとなります。
必要な電動工具はインパクトドライバー、電動丸鋸、あればさらに良いのは、卓上丸鋸、釘打ち機などがあります。自分の作業内容に応じでどのような工具を揃えれば良いか事前に相談した方が良いでしょう。”
どんなものを自分で作るの?
“セルフビルダー達は壁は漆喰仕上げ、天井や床は無垢の板張りにするケースが多いです。
天然木と漆喰の愛称が抜群に良くお洒落な雰囲気になるからです。
また、造り付けの棚、洗面カウンターと洗面ボウル、室内のドア、収納扉、なども自分で付けたり作ったりします。
キッチンもメーカーの規格品購入せず自作するセルフビルダーもいますし、ベッドも残材を利用して作った方もいます。
やっているうちにどんどん腕があがり、いろんなことに挑戦できるようになります。
ネットオークションで格安のランプやアンティークな把手などを探して取り付けるのも楽しい作業です。
仕上がった室内は雑誌に出てくるようなお洒落なものです。”
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