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セルフビルドにはどのような工法が向いているの?

基本的な工法と特徴を紹介

住宅の工法は大きく3つに分類できます。「在来工法」「ツーバイフォー工法」「プレハブ工法」です。今回はそのなかから、セルフビルドに適した「在来工法」「ツーバイフォー工法」の2つをピックアップしてご紹介します。
セルフビルドは自由度が高い反面、選択肢が多すぎて困っているという方も多いかと思います。大まかな方向性を決めるためにも、まずはこの記事を参考になさってください。

1. 在来工法(木造軸組工法)とは

まずは、在来工法について詳しくご紹介していきます。

1-1. 在来工法のさまざまな呼び名

日本に昔からある代表的な木造建築工法に「在来工法(木造軸組工法)」というものがあります。在来工法を扱う業者は大変多く、業者ごとに独自の特徴をふまえたさまざまな呼称が付けられており、在来工法か否か区別がつきにくいことがあります。
たとえば、金物で補強してある場合には「金物工法」、面材で補強してある場合には「パネル工法」、外断熱を行った場合には「外張り断熱工法」という名称が使われています。素人にはどれもなじみのうすい言葉ですが、在来工法の特徴をふまえていれば見分けるのはかんたんです。

1-2. 在来工法の特徴

「在来工法」とは、土台や柱、梁などで構成される「軸組み」で荷重を支える仕組みを指します。柱や梁といった線で全体を支えるイメージです。建築途中の物件を見ればより違いは明白になります。
在来工法では積み木のように下から順に建てていくのではなく、構造部分である柱や梁、桁そして屋根まで上げてから壁を作っていくという手順で作り上げていきます。
在来工法の特徴は木材同士の接合部分からも見て取れます。継手(つぎて)・仕口(しぐち)と言われる、木の性質や役割に適した方法でつなぎ目部分を刻み、それを噛み合わせる形で木材同士をつなぐのです。こうした伝統的な方法でつなぎ合わせる在来工法では、釘は使わず、木材を一律にプレカットすることもしません。さらにつなぎ目を金物で補強することで、一層高い柔軟性が発揮されます。

2. ツーバイフォー工法(枠組壁工法)とは

ここからは、ツーバイフォー工法について詳しく解説します。

2-1. 在来工法との違い

「ツーバイフォー工法」とは、床や壁などで荷重を支える建築工法です。在来工法が柱などの線で支えるのに対し、ツーバイフォー工法は壁、つまり面で支えるイメージです。木材で組んだ枠組みの中に構造用合板などを打ち付けることで強度を出します。ツーバイフォー工法では、あらかじめ工場で床や壁、天井のパネルを作っておき、それを現場で組み立てて作ります。
ツーバイフォー工法では木材を機械で規格通りにカットして作るため、在来工法のような伝統の技や知識は必要なく、セルフビルドにおいても非常に取り入れやすい工法となっています。

2-2. ツーバイフォー工法は海外由来の工法

「ツーバイフォー工法」はアメリカから入ってきた工法で、アメリカとカナダでは戸建て住宅のほとんどがツーバイフォー工法です。他にもオーストラリア、ニュージーランドなどで広く採用されています。日本では戦後大量に住宅が供給されるようになった流れで急速に広まり、国内シェアは今でも年々伸びています。
ちなみに「ツーバイフォー」の名前は、パネルを作るのに使用する主要な規格材の断面のサイズが2インチ×4インチだったことに由来しています。

3. セルフビルドにおける在来工法(木造軸組工法)のメリット

セルフビルドを行う上で在来工法のメリットはどんなことでしょうか。詳しくご紹介します。

3-1. こだわりの木材を使える

在来工法は昔からある工法ですが、人によって、また地方によっても違いがあるという点が魅力です。工法に地域差があると聞くと難しく感じる方も多いと思いますが、昔からある作り方なだけにノウハウがあり、その地方性こそが魅力につながっています。在来工法は遊び心がある方、人とは違うものを作りたいという方に向いています。
使用する木材についても、柱、梁、桁、母屋など部材数が多く、断面の形もさまざまです。長い歴史の中で使用する部位に向いている木材の種類は習慣として伝わっていますが、「地元の木材を使いたい」「故郷の木で立てたい」といった施主のこだわりを取り入れることができる、非常に柔軟な工法といえます。

3-2. 間取りも自由度が高く、画一的にならない

在来工法は、決められた規格の材料を使用するツーバイフォー工法とは違い、間取りの自由度が高いのも特徴です。適した木材だけでなく寸法までまちまちです。したがって完成した建物は画一的なものではなく、手をかければかけた分だけ愛着のもてる家になるでしょう。
実際にセルフビルドをする際は、早い段階で屋根を上げてしまうため雨をしのぎつつ作業を進めやすいという利点があります。また、つなぎ目部分の加工は大変やりがいのある部分であり、セルフビルドを大いに楽しみたいという方にとってはおすすめです。

4. セルフビルドにおけるツーバイフォー工法(枠組壁工法)のメリット

セルフビルドにおいて、ツーバイフォー工法のメリットはどのようなことか、詳しく説明します。

4-1. 資材の入手がかんたん

ツーバイフォー工法で用いる木材の使用量は在来工法とほぼ同じです。しかし、ツーバイフォー工法では使用する場所ごとに製材品の種別が決められています。
ホームセンターで資材がそろうという敷居の低さもセルフビルダーにとってはうれしいところです。ツーバイフォー工法で用いる資材はJAS規格で厳格に品質チェックされているため、安心です。

4-2. 資材や施工手順が決まっている

ツーバイフォー工法では、構造材だけでなく、金物のサイズ、使い方や使用箇所、施工の手順まで細かく決められています。「枠組壁工法住宅工事仕様書」といったものが、住宅金融などで提示されているため、施工者の技術力や経験、知識による品質のブレが少ないのも特徴です。
部材のつなぎ方も在来工法に比べてかんたんで、セルフビルド向きの工法といえるでしょう。

4-3. 地震に強い

ツーバイフォー工法で作った家は箱型(六面体構造)のため非常に頑強で、地震の揺れを家全体に分散させることができる構造です。また、天井と壁、などの接合部分を釘などの金物を使って強固につなぎ合わせるため、圧縮・ずれ・ねじれなどといった外からの力に対して変形しにくくなっています。

5. まとめ

今回は、セルフビルドに向いている工法2つとその特徴についてご紹介しました。「株式会社ビルドサポート圏央」では神奈川県海老名市を拠点にセルフビルドの家づくりをサポートしております。材料選びから現場にいたるまで、豊富な実績と高い技術力に基づいたアドバイスは大変好評いただいております。セルフビルドをご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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