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家事が楽な間取りとは

 

新築時間取りを考えるときに、まずは皆さんこだわりのポイントがあると思います。
例えば、
・リビングには趣味のドライフラワーや小物を飾って、やさしい雰囲気にしたい。
・ハロウィーンやクリスマスには季節のイベントにあわせて飾り棚にディスプレイしたい。
・趣味やリモートワークをするための小さなワークスペースが欲しい。
などなど、夢や妄想が広がりますよね。
でも、それより以前に考えなければいけない重要なことがあります。
それは、家事動線や収納の大きさおよび位置などです。
これを間違えると、雰囲気は理想に近いけど、なんだか使いにくい、そんな家になってしまいます。
家事は家の中で一番重要な行動ですからね。
今回はそんな失敗がないように、家事が楽になる間取りを実例を入れながらご紹介していきます。

 

 

 

 

 

まず、動線とは


動線とは、人や物が移動するときの経路のこと、家の中の動線は動線全体をさして『生活動線』といいます。
生活動線の中にも以下の様に主に4つの種類があるのです。
「衛生動線」:トイレや洗面など衛生設備を使用する動線
「来客動線」:お客様を招いた時の動線
「通勤・通学動線」:朝起きてから身支度して出かけるまでの動線
「家事動線」:家事をするときの動線
それぞれのバランスを考えて間取りを検討する必要がありますが、家事動線が一番重要で優先させると効率の良い間取りになります。

家事動線を考えるときのポイント


家事動線の良い間取りを考える上で3つのポイントがあります。
1.収納(大きさ・位置)
2.移動距離
3.回遊性(ぐるっと回れる動線)
です。
一言に家事と言っても様々なことがありますが、メインは何といっても、料理・洗濯・掃除。
この3つを中心に収納や移動距離、回遊性を考えた間取りにすることで、家事動線が断然よくなります。
三大家事動線
三大家事とは前述した、料理・洗濯・掃除のこと。
一つひとつ検証していきましょう。

 

 

①料理動線


キッチン廻りのお料理動線は言うまでもなく、お料理される方なら流し・コンロ・冷蔵庫の位置など自分流で配置を考えられると思います。
さらに便利さを考慮して以下の点も考えに加えると良いです。

 
【キッチンの脇にちょっとしたパントリーを設置する。】
パントリーとは食品や食器のストックを収納するところ。レトルト食品は乾麺、調味料のストック、お客様用の食器などを収納できる場所があればキッチンはスッキリできるし、忙しくて買い物に行けないときや、災害時の備蓄にも大活躍です。
玄関からパントリーまではなるべく近くにしたり、玄関とは別に勝手口から入れる様にすると、お買い物から帰った時の荷物の処理が楽になります。
【ゴミ出し動線も見落とさないこと。】
見落としがちなのが、ゴミ出し動線。生ごみを意識したゴミ箱の位置やゴミの回収場所までもっていく動線のことも検討すべきです。
【朝の忙しい時のことを想像して考える】
朝はお料理とお洗濯、ほぼ同時に行うもの。キッチンと洗濯場が遠いとストレスになります。ここはセットで考えましょう。

 

②洗濯動線


洗濯動線は洗濯機から物干し場、乾いた洗濯ものを取り込んでから収納するまでの動線です。
物干し場も室内干しのことも考慮すると悪天候の時に便利です。
また、一人でやるのか、家族分担してやるのか、ご家庭の事情に合わせて洗面所などの大きさを決めるときに必要な情報となります。
各家庭のやり方を設計士に説明すると良いでしょう。

 

③掃除動線


掃除動線では肝となるのが、掃除機の収納場所とコンセントの位置です。
掃除機の収納場所は間取り設計の時から決めておきましょう。(出しっぱなしにならない様に。)
掃除機がコードレスの場合は掃除機の収納場所にコンセント。そうでない場合は家中を網羅できるように廊下や階段の途中などにもコンセントが必要になるケースもあるので要注意です。
また、水拭き掃除を頻繁にやる場合は、水場の位置も検討すると便利です。

 

家事室(ユーティリティー)を配置すると便利。


家事室は洗濯物をたたんだり、アイロンがけや裁縫をするスペース。
家族の普段使う衣服をまとめてここに収納するようにするのも一つのアイデア。家族のクローゼットのようにすれば、機能も一段とアップします。
洗面脱衣室と隣接してつなげるのがお奨めです。

コンセントや照明スイッチの位置はとっても重要


パントリーや洗面台、書斎や家事室のカウンター廻り、キッチンの作業台など、コンセントの位置はしっかり検討しましょう。
どこでどんな電気製品を使うか、シミュレーションしながら考えると抜け漏れが無くなります。スマホの充電スペースをどこにするかも忘れずに。。。
照明スイッチも動線を考えて、行ったり来たりしない様に配置することが重要です。この辺はプロの設計士が配置しますが、使うのは自分たちですからしっかり確認しましょう。

 

収納はたくさん作ればよいというものではありません。


ものがあふれているから収納をたくさん作りたいと多くの方が要望されます。
日用雑貨の収納は使うタイミングや場所、大きさもまちまち。これらを分類せずにしまってしまうと結局なにがどこにあるかわからなくなり、使わないものを置いておく無駄なスペースになりがちです。
収納の場所や大きさを考える上で重要なポイントは、使う場所と出し入れのしやすさです。
調理器具、食器類、食品ストック、本や雑誌、文具やファイル類、工具類、衛生用品など、大まかな量を把握したら、それぞれどこに収納したらしまいやすく、取り出しやすいかを考えます。収納も、家事や生活の動きに合わせた動線上に配置することがポイント。
漠然と広さ、大きさを増やすよりも、しまうものを具体的にイメージして位置と奥行きにこだわる方が、良い収納がつくれます。
後はしまうルールを決めて、整理整頓は日常的に行うことは言うまでもありませんね。

  

まとめ


今回は家事が楽になる間取りについて考えてきましたが、いかがだったでしょうか。
家事の動線を最優先に間取りを考える。これが非常に重要ということです。
プロの設計士ならば、これらを考えながら間取り設計しますから、設計前に家事動線について自分たち家族のこだわりのポイントを伝えておくと良いでしょう。

おまけ


弊社㈱ビルドサポート圏央ではセルフビルドの建て方を取り入れています。
セルフビルドとは本来自分自身で工事を行い建てることを言いますが、そのハードルを下げるためにハーフビルドのビルドサポートシステムを作りました。
ハーフビルドはセルフビルドから派生した造語です。基礎・躯体・屋根・外壁など自分では難しいところはプロに任せ、自分でできるところをDIYで家づくりする方法です。
今回お話しした家事楽動線については、弊社で考えた参考プランもたくさんご用意しております。
間取り設計ができたら、それぞれの部屋の雰囲気に合わせた仕上げをどのようにするか。棚やカウンターをどうやって作るか。など考えるのもセルフビルドならではの楽しみです。
作り方や、やり方はプロの職人がお教えしますし、自信が無ければご要望通りにこちらで全て作ることも可能です。その辺も自由に楽しく家づくりするのが弊社のコンセプトです。

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