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セルフビルダーが考える木造建築のメリット・デメリット

建築物の工法には大きく分けて主に鉄筋コンクリート造、鉄骨造、木造がありますが、今回は木造の特徴やメリットデメリットについて紹介していきます。

【軸組み工法と枠組壁工法】


木造の工法には軸組工法と枠組壁工法の大きく2種類あります。
                    

軸組み工法は柱・梁・筋交いの構成とした、神社仏閣などの工法で培われてきた日本の伝統工法といえます。ですから通称在来工法と言われます。
比較的間取り設計の自由度が高く、開口部も広く取りやすいので日本の住宅では一番シェアが高い工法です。

枠組壁工法は通称2×4工法とも呼ばれ、北米で開発された工法です。日本でもこの工法は徐々に増えてきておりシェアは十数パーセントまで上がってきています。
2インチ×4インチの断面の木材を組んで壁を作り構造材としていきます。外周部には合板を貼りモノコック構造にすることから耐震性や気密性に比較的優れていると言われています。

 

【木造建築のメリット】

      

コストパフォーマンスに優れている。


木造は鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比較して安く作れるのがメリットです。
また、木材は現場での加工性も良く、建築の自由度が高いといえます。

環境に優しい


樹木は数十年から数百年かけて成長し、成長過程で光合成により二酸化炭素を吸収し炭素として取り込まれます。
取り込まれた炭素は伐採・製材されても固定されたままです。
固定された炭素は燃やされてしまうと固定した二酸化炭素を放出することにななってしまいます。そこで、次に重要な事は、住まいや家具、木製品などに姿を変えた木材を長く使い続けること。それがCO2を固定化し続けることにつながります。木造住宅を建てて長く使い続けることは炭素を固定し続けることになり地球温暖化対策となるのです。
言い換えれば『木造住宅に住み続ける』=『SDGSに貢献』となります。
木材は愛着をもってお手入れしながら使うことで永く使うことができるのです。

調湿効果がある。


木材は吸水性があり、冬の乾燥時には内部の水分を放出し、夏の多湿時期には湿気を吸収してくれます。
まさに日本の気候風土にあった材料です。

断熱性が高い


木はコンクリートや鉄などにくらべて熱を伝えにくく、圧倒的に断熱性が高い材料です。
木造住宅は構造を構成する木材自体の断熱性があることから、省エネ住宅にしやすいといえます。
夏涼しく、冬暖かい環境にしながら光熱費も抑えられます。
昨今、国が温室効果ガス削減のために省エネ住宅増やす政策を進めていますが、この基準にも適合しやすいのです。

地震に強い家が作れる


木材は鉄やコンクリートに比較すれば軽いので地震時に強い力が加わりにくく、木材にはしなやかさがあり揺れを吸収してくれます。
筋交いや構造合板などでつくる耐力壁をバランスよく配置することでさらに耐震性は向上します。
近年では公共建築物や消防署と耐震性能が同じレベル(耐震等級3)の住宅も増えてきています。

耐火性もある。


木は燃えるので耐火性が無いと思われているかもしれませんが、一定以上厚い木材は燃えたとしても表面が炭化してそれ内部まで燃えるのに時間がかかります。
また、構造となる柱や梁を不燃材で覆うなど必要な措置をすることで防火地域にも建設可能になります。

癒し効果


木の質感や香りがある空間は心も癒されます。永く住む家にリラックス効果があると家族もハッピーになれるはずです。
吹抜けのリビングから見える梁は鉄骨よりも木で作られていた方が癒されますよね。

【木造のデメリット】


木造には今まで上げてきたようにメリットが沢山ありますがデメリットもあります。

蟻害


シロアリは木を餌として繁殖をします。これを考慮しないと蟻害にあってしまいます。
土台にはシロアリが好まないヒバやヒノキを使うとか、薬剤処理をした材料を使うなど対策はできます。
防蟻処理はしっかりやりましょう。

耐久性


木は有機物ですので無機質の鉄やコンクリートに比べると耐久性が劣ります。
これも定期的なメンテナンスをすることで寿命は延びます。
神社仏閣など伝統的な建築もメンテナンスをすることで何百年も存在できています。

品質・強度のバラつき


天然木は品質が一定ではなかったり、強度が弱い部分が存在していたりすることがあります。
また長年で反りがでたり、収縮して隙間ができたりすることもあります。
その対策として近年ではCLTという繊維方向を直交させた薄い板を何枚も重ねて作ったデメリットを消す部材も登場しています。これにより大断面の部材も可能となり、新国立競技場のような大建築にも木材が使われるようになってきました。
また、無垢の床材や天然木の羽目板などに反りや隙間が生じても、木の性質や特性を知り受け入れることもヨシとすべきと思います。

【まとめ】


木造住宅の特性やメリット・デメリットをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか
私たちは木造住宅の良い点を活かし、劣る点を補うことで理想の家づくりができると確信しております。
木の良い所の一つに加工性があります。切ったり穴を開けたり、削ったりするこが容易にできます。
誰しも子供のころから木を加工した経験があるのではないでしょうか。まさにDIY向きの部材です。
木造住宅を自分流にカスタマイズする。私たちはこの建て方をお奨めしております。


「自然」と共に暮らすナチュラルライフ住宅。内装はカスタマイズ 自分流
天然素材の木は何度でもやり直せるし、手を入れれば入れるほど愛着が湧いてきます。
これを実現できるのが天然木をたくさん使ったセルフビルド・ハーフビルド住宅と考えます。
家は買うものではなく、つくるもの。
建てることがゴールではなくスタートなのです。住まいながら休日に少しづつ内装を仕上げていく。これも家づくりの一つの方法だと考えてください。
そうすることで、ワクワク感や楽しみは終わらないのです。
『お仕着せのインテリアや小ぎれいなだけの家はもういらない。』そう思っているあなたにピッタリの建て方、それがセルフビルド・ハーフビルドです。
私たちはセルフビルド・ハーフビルドの家づくりの専門家です。定期的にセルフビルドセミナーも行っておりますので、是非お問い合わせください。

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